Mスリーズ工房 ランディングネット\(^^)/

さかニイ

2018年08月01日 15:54

以前Mスリーズ工房にオーダーしていたランディングネットが納品された\(^^)/

僕からのオーダーは「渡部の好きなように作って」で(笑)


前にも書いたが、渡部は鹿角を猟に同行して仕入れている。
つまり流通の最上流で本当に良い物だけを吟味し、逆に言えば渡部の目に適わなかった(脱落した)角が市場へと流通していくわけだ。
そう考えると、彼の手元にストックされてる鹿角の品質レベルは推して知るべし。


勿論、彼自身で解体するわけで、見てみたいと思いつつも、
猟友会?猟師さん?との絆は難しく、他の人が受け入れられる確証はない。
鹿には何百何千というダニが付いておりカッパ&ガムテープでも安全が保証できない。
だそうだ。

フレーム材についてもそう。
極少量しか使用しない材は製材された物を仕入れるようだが、
彼がメインで使う材は丸太で仕入れて、彼がアジトと呼ぶ秘密基地で板に製材する。
自身で製材するのだから当たり前だが、「Coater Grain」、所謂「Cカット」と呼ばれる柾目の材料が確実に取れる。
それも、フレーム材として加工された物を買うより安価に。

鹿角も木材も、その特性を自身の肌で感じながら個々に適正な年月を寝かせ、最適な状態になった物だけを最適なタイミングで作品に加工する。
そこまで拘っている人間に対して素人の僕が口を出しても恥をかくだけ。
彼の事だから、営業スマイルで「ウンウン」と聞きながら、内心では「そこは違うんだよねぇ」と思うんだろうが(笑)
恥をかくだけならまだしも、せっかくの良い素材を活かしきれないリクエストをしてしまっては元も子もない。


鹿角とフレーム材等すべてお任せ、「釣果はアマゴメインで」と伝えてネットの色も任せた。
磨きにも魂込めてます!と豪語してたから仕上がりも楽しみだ。


待つこと数ヶ月、出来上がってきた作品は


グリップは黒茶の色が落ちにくい最高ランクの鹿角を使用。
(ネットに限らず鹿角グリップは黒茶の色が落ちていってしまう物が多い)
掬いやすいように渓流タモ(餌師)要素のグリップ角度を考慮。
角の白い部分は実印用の象牙印材か?と思うほど鏡面に磨き込まれ。
フレーム材は鹿角の色合いにマッチさせた3層。
網目は魚へのダメージを考慮してか、通常より細かい目。
ネット色もアマゴ(ヤマメ)が映える色で仕上げてくれた。


サラリーマンアングラーにとって最重要項目のひとつである価格は・・・・
オーダー時に「某工房?某メーカー?よりは安いと思うよ」と聞き、ある程度の上限は分っていたのだが。

まぁ、価格はオーダーの仕様により違うだろうから何とも言えないが、

僕がお任せでお願いし、超拘り素材で仕上げててくれた内容では驚くほどお値打ちでした!。


僕がオーダーした頃はまだ取り扱いショップも知らなくて直接お願いしたが、
最近はナチュラリストでルアー扱いだしたから、ランディングネットもオーダー可能かも?。
他にも扱ってるショップも何軒かあるようだし、
そこら辺は分らないので馴染みのショップ等にも聞いてみてください。

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